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ディディモスのベビーラップを選ぶまで|抱っこ紐ではなく、一枚の布を選んだ話

抱っこ紐といえば、エルゴだと思っていた

抱っこ紐といえばエルゴ。

妊娠中、街で赤ちゃんを抱いて歩くお母さんやお父さんの抱っこ紐が自然と目に入るようになった。

よく見ると、みんな同じような形をしている。
肩ベルトがあって、腰ベルトがあって、バックルで留める。
それが抱っこ紐なんだと思っていた。

だから最初は、エルゴを買う前提だった。
色や機能を比べて、その中から一つ選ぶ。

それくらいの話だと思っていた。

前提を崩したのは、夫との体格差だった

夫と私では体格がかなり違う。

バックル式は、一人ひとりの体に合わせて肩紐や腰ベルトを調整するものが多い。

「ちょっと抱っこ代わって」
そのたびにバックルを調整する未来を想像した。

そのひと手間が積み重なるのは面倒なのでは?

もちろん、エルゴが悪いわけではない。
体格差がありすぎるこちらの問題だ。

Instagramで、一枚の布に目を奪われた

そんな頃、Instagramでディディモスのベビーラップを見つけた。

一枚の布で赤ちゃんを包んでいる。
「おしゃれだな」と思った。

これも抱っこ紐なんだ。

むしろ、布で抱くという意味では
こちらのほうが「抱っこ紐」という言葉が似合うのかもしれない。

一枚の長い布を、自分で巻く。
とてもシンプルな作りに心惹かれた。
それでも、少しの不安もあった。

赤ちゃんを抱いたこともない。
抱っこ紐を巻いている間、おとなしく待っていてくれるのかも分からない。
周りにベビーラップを使っている人もいなかった。

「かわいい」と「難しそう」

その二つの気持ちを行ったり来たりしていた。

比較していたのに、気持ちは少しずつ決まっていた

もちろん、ディディモスだけを見ていたわけではない。

エルゴ、ベビービョルン、コニー。
ボバラップやしろくま堂のへこ帯も調べた。

新生児から使えることは絶対条件。
でも、調べてみると意外と使える期間が違っていた。

ディディモスは新生児から使えて、
抱っこ紐として役目を終えても一枚の布として残る。

「長く付き合える布なんだ」
そんなところも好きだった。

比較すればするほど、私はディディモスのページに戻っていた。
「どの柄もかわいいな」

きっと心はディディモスに決まっていた。

入荷待ちをしている時点で、答えは決まっていた

子どもが生まれ、時はきた。

入院中のベッドの上で、ベビーラップを購入すべくサイトを訪れた。
ところが、狙っていた柄は品切れだった。

入荷予定日だけ確認して、その日を待った。

夫もその柄を気に入っていて
夫婦どちらが使うにしてもかわいい柄だねと話していた。

入荷時間が近づくと、何度もページを更新した。
在庫が表示された瞬間、迷わず購入ボタンを押した。

今思えば、抱っこ紐を選んだというより
その柄に心奪われただけなのかもしれない。

箱を開けた瞬間「やっぱりこれだった」と思った

届いた箱を開けて出てきた言葉は
「やっぱりかわいい」

機能でもなく、使いやすさでもなく、その一言だった。

「早くこの布で、子どもと一緒に出かけたい」
まだ巻いてもいないのに、そう思えた。

想像していた以上に、この布は子どもが好きだった

最初はもちろん失敗した。

新生児は想像以上にふにゃふにゃで、布もうまく締められない。
本当にこれで合っているのか、不安だった。

でも動画を見ながら何度か練習すると、体が少しずつ覚えてくれた。

そして、初めてうまく巻けた日。
抱っこして5分もしないうちに、子どもは眠ってしまった。
しかも、そのまま2時間近く。

それまで、まとまって寝ることなどなかった我が子がすやすやと眠っている。
力が抜けて、小さく丸まった背中がとても愛おしかった。

この眠りがベビーラップのおかげだったのかは分からない。
でも、この子にとって心地いい場所なんだろうと思えた。

革命だったのは、家事ができるようになったこと

新生児との生活は、思っていた以上に何もできない。

抱っこから降ろすと背中スイッチで起きて泣く。
そしてまた抱っこする。

洗濯機を回しても、干す時間がない。
ご飯は片手で食べられるものを、子どもを起こさないように急いで詰めこむ。
そんな毎日だった。

でも、ベビーラップで眠ってくれた日は違った。

洗濯物を干せた。
落ち着いてご飯を食べられた。

そんな、ちょっとしたことがとても嬉しかった。

腰が座るようになると、おんぶもできるようになった。
家事はさらに楽になった。

エルゴでも同じことはできたのかもしれない。

でもベビーラップは、その日の子どもの体に合わせて包める。
サイズを合わせるのではなく、子どもに合わせて布を締めるのだ。

だからなのか、この子は今でもベビーラップを準備し始めると
抱っこを待っているような顔をする。

私より、この子のほうが気に入っているのかもしれない。

抱っこ紐ではなく、一枚の布だった

抱っこ紐を調べ始めた頃は、
みんなが使っているエルゴを買うつもりだった。

でも最後に残ったのは「この布で抱っこしたい」という気持ちだった。

三割、いや五割くらいは、かわいさで選んだと思う。
それでも実際に使ってみると、その選択は見た目だけでは終わらなかった。

子どもはよく眠った。
私は洗濯物を干せるようになった。
ご飯を少しだけゆっくり食べられるようになった。

育児は相変わらずバタバタだったけれど
「今日は何もできなかった」が、「今日は洗濯ができた」に変わるだけで、
不思議と気持ちまで少し軽くなる。

抱っこ紐一つで育児が楽になる、なんてことはない。
でも、毎日何度も手に取るものが、お気に入りの一枚だったこと。

それは思っていた以上に、私を助けてくれた。

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